青森県十和田市の住宅で昨年5月、母親=当時(84)=を木刀で殴打し殺害したとして、殺人の罪に問われた小峰勝一被告(60)は18日、青森地裁(蔵本匡成裁判長)で開かれた裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。
冒頭陳述で検察側は「被害者の財布から現金を盗んだことを隠すため犯行に及んだ」と指摘した。弁護側は「被告はアルコール依存症で飲酒による酩酊(めいてい)状態にあり、刑事責任能力はなかった」と無罪を主張したが、検察側は「責任能力に影響を与えるものではない」とした。
起訴状によると、小峰被告は昨年5月16日から17日までの間に、十和田市西十一番町の住宅に住む母親勝子さんの頭部を木刀で複数回殴り殺害したとしている。