東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の重大事故時の避難計画に不備があるとして、石巻市民らが東北電に2号機の再稼働差し止めを求めた訴訟で、原告側は5日、請求を棄却した5月24日の仙台地裁判決を不服として仙台高裁に控訴した。
仙台地裁判決で、原告側は原発運転再開による危険性を立証していないと指摘。避難計画の実効性について判断しなかった。
原告側は、避難計画は事故が起きる前提でつくられており、原発再稼働による危険性を立証する必要はないと主張している。
東北電は、令和6年2月の2号機再稼働を計画。稼働すれば東日本大震災後、被災地で初となる。