NHK連続テレビ小説「らんまん」の第46話が5日、放送され、主人公、槙野万太郎(神木隆之介)の「教授料を支払う」とのセリフを受け、視聴者から相棒の井上竹雄(志尊淳)を心配する声が続々と寄せられた。
日本の植物学の父、牧野富太郎氏をモデルに、激動の時代にひたすら愛する草花と向き合い続けた植物学者、槙野万太郎の波瀾万丈の生涯を描く朝ドラ。この日から第10週「ノアザミ」(第46~50話)がスタートした。
植物画へのこだわりが強い万太郎は…
植物学雑誌を制作することになった万太郎は、神田にある「大畑印刷所」を訪ね、店主の大畑義平(奥田瑛二)に「石版印刷」を見せてほしいと頼んだ。それは、原画をもとに画工が石版に絵を書き写して印刷するもので、図版描写に優れた画期的な技術として話題になっていた。
大畑から工程の説明を受けながら職人たちの作業を食い入るように見学した万太郎は、石版印刷の仕上がりのすばらしさや画工、岩下定春(河井克夫)が描く絵のクオリティーの高さを確認したが、図案と刷り上がりを見比べ、表現が変わってしまっていると指摘。「こちらの画工にお任せすることはできません」と告げ、トゲのある言い方だと大畑を怒らせてしまった。そこで万太郎は依頼内容を変更し、「わしをここで働かせてください!」と懇願。「わしがお願いしている図版は、線の太さや筆遣い、描いたままをそのまま出してもらわんといかんがです!そうでないと本物に見えませんき」と訴え、自分で石版に絵を書き、印刷できるようになりたいと伝えた。そのうえで、日中は大学で研究するため、夕方6時から夜中まで印刷所に通いたいと述べ、「大畑さんに教授料をお支払いいたします。よろしくお願いいたします!」と必死に頭を下げ、大畑を驚かせた。
SNSに「金は誰が?」の声
多くの朝ドラファンは、万太郎の「教授料をお支払いいたします」とのセリフに仰天。SNSには「万太郎の交渉内容にはみんな驚くよねぇ」「ここで働かせてくれとか、教授料は払うから印刷教えろとか、一回聞いただけじゃ何がなんだか」「昼間は大学に行く。夜に通うから教えて欲しい。金は払う。いや、万太郎、さすがに自分中心がすぎるw」といった声が続々と書き込まれた。
また、教授料の“財源“を気にする声も殺到した。というのも、上京直後の万太郎は、高知・佐川の実家である酒蔵「峰屋」からの仕送りに頼っていたが、第29話(5月11日放送)で出会ったばかりの長屋の住人らに「峰屋には頼らんつもりです」と告げ、竹雄も「わしがこれから仕事を見つけて2人分稼ぎます」と宣言。同話の終盤では、万太郎の“浪費癖”を心配する竹雄が「峰屋は若の財布じゃない」と復唱させてたしなめるシーンが話題になった。その後、竹雄は西洋料理店のボウイとして働き始めたことから、この日の万太郎のフレーズに視聴者から「そのお金の出所は??」「それは竹雄の財布なのか万太郎よ?」「教授料は竹雄の稼いだお金だろう!」「竹雄の稼ぎじゃ足りんだろう」「竹雄の過労が心配」「竹雄、そろそろ目を覚ませ」「竹雄は若の財布じゃない…」などと懸念の声が多数寄せられた。