NTT西日本の森林正彰(まさあき)社長が5日、大阪市内で開催された関西プレスクラブの会合で講演。自治体のIT化支援や電子書籍配信など新ビジネスの開発を進めている状況を紹介し、令和7年の大阪・関西万博で新たな光通信技術を紹介する考えを強調した。
森林氏は、NTT西が高成長が見込める新事業領域の開拓を急ピッチで進めている状況を説明。自治体や学校の電子化支援や無人機(ドローン)を使ったインフラ監視ビジネス、電子書籍化した漫画を配信するサービスを国内外で展開しているとし、「7年度にはこれらの成長分野のビジネスで売上高の5割を生み出したい」と強調した。
森林氏はまた、超低消費電力などの特徴を持つ光通信基盤「IOWN(アイオン)」について「携帯電話の充電が1年に1回で済むようになるなど、世の中を変える技術になる」と指摘し、「(アイオンを)万博でも伝えていきたい」と述べた。