日本の植物学の父、牧野富太郎氏をモデルに、激動の時代にひたすら愛する草花と向き合い続けた植物学者、槙野万太郎(神木隆之介)の波瀾万丈の生涯を描くNHK連続テレビ小説「らんまん」(NHK総合など)。第10週「ノアザミ」(第46~50話)の第47話が6日、放送される。
「らんまん」第9週「ヒルムシロ」振り返り
植物学の道を極めることを決意した万太郎は、奉公人だった井上竹雄(志尊淳)を連れて高知・佐川から上京。思いを寄せる西村寿恵子(浜辺美波)と会話するうちに、一生をかけて植物図鑑を作るという目標を見つけた。まず植物学雑誌を作ることを決めたが、創刊には教授、田邊彰久(要潤)の許可が必要だった。
寿恵子は、元薩摩藩士で実業家の高藤雅修(伊礼彼方)から鹿鳴館で行われるダンスの練習に誘われ、その週末、田邊のお供で演奏会場にやってきた万太郎とバッタリ。万太郎は偶然会えたことを喜んだが、寿恵子が高藤に抱き上げられるところを見てしまい、今まで感じたことのない思いが胸中にこみ上げた。
その後、植物学の雑誌を作りたいという万太郎に、田邊は発足したばかりの植物学会の会報にしたらいいと述べた。会報誌を作ることが決まった万太郎だったが、寿恵子のことが頭から離れず、どこか気持ちが晴れない。そんな彼を長家の差配人、江口りん(安藤玉恵)らが自身の恋愛経験を持ち出して励ました。
背中を押された万太郎は寿恵子が働く「白梅堂」を訪問。寿恵子は不在で、母のまつ(牧瀬里穂)に自分の気持ちを伝えた。そして、植物の仕事に集中するためしばらく店には来ないと告げ、その間は全力で走り、できるだけ早く寿恵子を迎えに来ると宣言。「間に合わんかったらご縁がなかったもんときっぱり諦めます」と言い切った。