JR大阪駅北側の複合商業施設「グランフロント大阪」内にある、企業や大学、研究機関が入居して交流する中核施設「ナレッジキャピタル」が4月に開業10周年を迎えたことを受け、記念のイベントが2日、グランフロントで開催された。イベントではナレッジキャピタルの最新の取り組みが紹介されたほか、有識者らが今後の展望を語り合った。
ナレッジキャピタルは平成25年4月26日にグランフロントと同時に開業した。現在は企業や大学、国内外の行政関連組織など155者が入居。今年3月末までに4360万人が訪問し9千回超のイベントが実施されるなど、関西を代表する〝知の交流施設〟として知られる。
2日の記念イベントではナレッジキャピタルの歴史を振り返るとともに、さまざまな最新の取り組みを紹介。「Z世代」と呼ばれる若者らの団体がナレッジキャピタルで実施する、環境を重視した暮らし方を訴求するイベントや、世代を超えてさまざまな社会課題を学び合う「Spring(スプリング)X」と呼ばれる取り組みなどが紹介された。
登壇したナレッジキャピタルの野村卓也総合プロデューサーは「民間主導で取り組んだことがナレッジキャピタルの発展を生んだ。これからも多くの〝つながり〟を生んでいきたい」と語った。(黒川信雄)