首相公邸内で親族と記念写真を撮るなどの不適切な行動が報じられた岸田文雄首相の長男、翔太郎氏の秘書官更迭が29日、決まった。識者からは「資質に欠ける人物を登用したことがそもそもの問題」と岸田首相の責任を問う声が上がった。
政治アナリストの伊藤惇夫さんは翔太郎氏の行動を「あきれるほかない」と批判。「政治経験のほとんどない息子を秘書官にしたことがおかしかった。能力を疑問視する見方は就任時からあり、更迭は『今更か』という印象だ」と切り捨てた。
取り沙汰される衆院解散戦略との関連では「こうした不祥事に有権者は反応しやすく、政権運営にはマイナスだ。微妙な時期であることも判断に影響したのではないか」との見方を示した。
岸田首相の長男、翔太郎秘書官を更迭 公邸内の不適切行動に批判