のん(能年玲奈)演じる主人公、天野アキが、海女やアイドルとしての活動などを通して、さまざまな人々に出会い、成長していく姿を描いたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の第48話が27日、BSプレミアムなどで再放送され、アキが失恋し、自転車で爆走するまでの展開に視聴者の注目が集まった。
母、春子(小泉今日子)に連れられ、故郷の岩手県北三陸市にやってきた東京生まれの高校2年生、アキは、現役の海女として活躍する祖母、夏(宮本信子)の姿に憧れ、海女になることを決意。北三陸に移住し、3人で新しい生活を始めた。町おこしイベントで「ミス北鉄」に選ばれた親友の足立ユイ(橋本愛)と海女のアキの動画がネットで話題になり、週末になると寂れた北三陸の町に2人のファンが押しかけるちょっとしたブームが到来。人気に目をつけた岩手のテレビ局からオファーを受け、2人はテレビ番組にも出演し、地元のアイドル的存在となった。
そんななか、同市市長は開業から25周年の節目を前に多額の累積赤字に苦しんでいる地元の北三陸鉄道廃線に向けて動き出した。これを阻止すべく、北三陸駅駅長の大向大吉(杉本哲太)は、起死回生の策としてお座敷列車イベントの開催を決め、アキとユイもアイドルユニット「潮騒のメモリーズ」として集客に協力。お座敷列車の中で「潮騒のメモリー」を歌うことになった。
種市先輩にはほかに好きな人が…
この日は第8週「おら、ドキドキがとまんねぇ」(第43~48話)の最終日。ユイと一緒に歌と振り付けの練習に励んでいたアキは、もうすぐ高校を卒業して上京してしまう先輩の種市浩一(福士蒼汰)のことが気になってしかたがなく、思い切って「付き合ってください!」と告白。種市は無理だと断り、ユイと付き合っていると打ち明けた。
種市がユイを初めて意識したのは、アキが東京から転校してくる前のこと。話しかけるきっかけがつかめなかったが、潜水土木科に興味を持ったアキをユイが案内したことからよく顔を合わせるようになり、好意を寄せるアキに煮え切らない態度をとっていることをユイから責められて言い合いになった流れで告白した。ユイは最初「あり得ない」と断った。しかし、東京に憧れを抱くユイは、彼が都内で人気スポットの台場にある寮に住むと知り、告白を受け入れ、上京後に付き合おうと返事した。