(セ・リーグ、ヤクルト4ー7阪神=延長十回、12回戦、阪神7勝4敗1分、25日、神宮)大山が3-3の延長十回2死満塁から勝ち越しとなる押し出し四球を選んだ。「ヒットもあるし、四球も、デッドボールもある。力む場面ですけど、いい意味でリラックスしたことで、あのフォアボールになった」と自画自賛だ。
木沢のボール球に手を出さず、最後は内角シュートを見極めてストレートの四球。直後に、佐藤輝の左中間を破る打球で、決勝のホームを踏んだ前日に続き、一塁から激走して生還した。
0-2の四回1死からは左中間に5試合ぶりとなる5号ソロ。岡田監督の現役時代の〝4番通算52号〟に並ぶアーチで反撃ムードをつくった。
それでも大山は「勝っていることが一番。でも初回のチャンスで点数を入れてあげられなかったのが反省点」。一回1死二、三塁の好機で投ゴロに倒れ、得点できなかったシーンを振り返り、浮かれることはなかった。(三木建次)