若者に人気の高い「アクションスポーツ」の世界トッププロが集まる大会「Xゲーム(X Games)」が今年も千葉市のZOZOマリンスタジアムで開催された。昨年に続く2度目だ。
スケートボード男子ストリートでは、2月の世界選手権(ドバイ)で史上最年少メダル(銅)を獲得した小野寺吟雲(ぎんう)が、13歳88日でXゲームの同種目史上最年少金メダルを獲得。〝スケートボード界の神〟トニー・ホーク(米国)が来日するなど、見どころや話題が多かった。
残念だったのは雨にたたられたことだ。初日の5月12日には数種目の予選が行われたが、翌13日はときおり台風クラスの雨が吹き付ける悪天候。開始を見合わせた末、スケートボード女子などは予選順位が最終結果となった。14日も夕方に雨という予報で、男子ストリートの決勝は3本の予定を2本に減らされた。
昨年は雨の予報を受けて最終日の予定を前倒しにし、それでも降り出した雨のため男子ストリート決勝は同様に3本を2本にしている。日程は昨年の4月から、一般的に好天がより期待できる5月に変更されたが、裏目に出た形だ。
「天候と、どううまく付き合っていくかは改めて考えたい」とは日本大会組織委員会の河野真二実行委員長。スケートボードなどは晴れ渡るカリフォルニアの空の下で行われるイメージが強く、河野氏は「オープンエアでやりたいという思いはある」とする。
米国では4日間で行われる大会を3日間にするなど、日本のライフスタイルに合わせた対応をしているが、「順延を考えた日程にすべきか。室内の選択肢もあるが、この規模を室内でやるのは厳しい」と悩ましい。
この種の大規模スポーツイベントでは、行政の支援を得たウィン-ウィンの関係が不可欠だ。他のスポーツも同様で、バスケットボールのBリーグなどでは地域密着の一環として、アリーナの優先使用を含めた行政との協力関係をライセンス条件の一つとしている。