米首都ワシントンの連邦地裁は25日、2021年の議会襲撃を巡り、扇動共謀罪などで有罪評決を受けた極右団体オースキーパーズのリーダー、スチュワート・ローズ被告(58)に対し、禁錮18年を言い渡した。同地裁のメタ裁判官は、ローズ被告に反省の色が見られず「この国と民主主義に対する脅威だ」と断じた。米メディアが伝えた。
ワシントン・ポスト紙によると、議会襲撃で有罪となった数百人の中で最も重い量刑だという。検察側は禁錮25年を求めていた。
司法省によると、ローズ被告はトランプ前大統領が敗れた20年11月の大統領選後、権力の移行を阻止しようと仲間と共謀。21年1月6日、連邦議会での大統領選結果認定手続きを妨害するためナイフなどを準備し、議事堂を占拠しようとした。
量刑言い渡しを前にローズ被告は「私はトランプ氏と同様に政治犯だ」と主張した。(共同)