2025年大阪・関西万博でフランスパビリオンを統括するジャック・メール・仏政府代表は26日、大阪市内の日本国際博覧会協会(万博協会)を訪問し、パビリオン出展の公式参加契約を締結した。メール氏は会見し、仏パビリオンのコンセプトが「アムール(フランス語で愛)」になると明らかにした。
メール氏は仏パビリオンは現在、設計・デザイン案の審査が最終段階に入っており、「7月初旬に最終決定し、土壌の検査などを経て9月初旬には建設作業に入る見通しだ」と語った。仏パビリオンが「会場の入り口近くに設置される」とも述べ「プレッシャーもあるが、最善を尽くしたい」と意気込んだ。
コンセプトの「愛」をめぐっては「家族への愛や信頼、尊重などの意味もある」とし、コンセプトに沿って「没入感のある展示やイベントを展開する。レストランやバー、ブティックなども設置する」とした。
メール氏はまた「誰もが参加できるバーチャル(仮想空間)パビリオンも展開していく」と表明。来夏のパリ五輪において「大阪・関西万博に出展する仏パビリオンのアピールもしたい」と意欲を語った。(黒川信雄)