東京都議の辞職などに伴う大田区選挙区の都議補欠選挙(欠員2)が26日、告示され、元職と新人の計6人が立候補を届け出た。立候補したのは届け出順に、奥本有里氏(46)=都民ファーストの会新人▽鈴木章浩氏(60)=自民党元職▽細田純代氏(52)=日本維新の会新人▽森愛氏(46)=無所属元職▽溝口晃一氏(54)=無所属新人▽原忠信氏(71)=諸派新人。各候補は区内の駅頭などに立ち、有権者らに支持を求めた。
奥本氏は、子育て負担の実質無料化などを強調し「小池百合子都政を支えていく」と意気込んでいる。
鈴木氏は、人口減対策や防災強化を掲げ「危機にしっかり対応する取り組みが必要だ」と力を込める。
細田氏は、経営手腕を生かし、企業支援による経済活性化などで「私自身が原動力になる」と強調する。
森氏は、教育や少子化対策を優先し、神宮外苑再開発などに「見直しを求める」と声を高めている。
溝口氏は、同補選が「党利党略で行われている」と批判し、区民の立場で福祉や減税の必要性を掲げる。
原氏は、多様性重視、環境対策、防災力強化を進めるとし「安心安全なまちにしたい」としている。
同補選は、4月の統一地方選で行われた大田区長選に出馬するため、いずれも都議だった鈴木晶雅氏が辞職、森氏が自動失職し、欠員2となったことに伴い行われる。
投票は6月4日午前7時から午後8時まで区内70カ所で行われ、即日開票される。5月25日現在の選挙人名簿登録者数は、61万5975人(男性30万5134人、女性31万841人)。