英オリヴィエ賞受賞作を27、28日に上演 クリスタル・パイト率いるダンス集団

産経ニュース
キッド・ピボット「リヴァイザー/検察官」の舞台より。©Michael Slobodian
キッド・ピボット「リヴァイザー/検察官」の舞台より。©Michael Slobodian

昨年、英舞台芸術で最も権威あるローレンス・オリヴィエ賞最優秀ダンス作品賞を受賞した作品「リヴァイザー/検察官」が5月27と28の両日、横浜・神奈川県民ホールで上演される。カナダの振付家で演出家、クリスタル・パイト率いるダンスカンパニー「キッドピボット」による初来日公演だ。

「腐敗したシステムで、どのように変化が起こせるか。変化が重要なテーマ」と話すパイト。原作はウクライナ出身の劇作家ニコライ・ゴーゴリ(1809~52年)の喜劇「検察官」だ。腐敗政治はびこるロシアの地方都市に来た、下級官吏をめぐる騒動を描き、権威を風刺する。2019年初演で、鳴海令那(なるみ・れな)ら8人のダンサーが、事前に録音されたせりふに合わせて踊る。動きだけでなく、言葉も用いた演劇的な作品だ。

オンラインで会見するクリスタル・パイト
オンラインで会見するクリスタル・パイト

パイトは「言葉は、ダンスだけでは到達できない複雑さにもつながれると考えている」と語る。過去の作品でも、トラウマや依存、自我、衝突など複雑なテーマに挑み、作品としてダンスと演劇とを両立させ、国際的に評価されてきた。今作も前半は演劇的だが、後半は抽象的なダンスが展開するという。

2022年にロシアがウクライナに侵略した後は、図らずも作品に「鋭さ」が宿ったといい、日本の観客にも〝変化〟を問いかける。

開演は27日は午後6時半、28日は午後2時。英語上演、日本語字幕付き。問い合わせはチケットかながわ(0570・015・415)。


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