米国防総省は25日、オースティン長官が来週から日本、シンガポール、インド、フランスの4カ国を歴訪すると発表した。日本では浜田靖一防衛相と6月1日に会談し、日本が新たに保有する反撃能力(敵基地攻撃能力)の運用を巡って協議。海洋進出を強める中国を念頭に、日米同盟の抑止力強化を申し合わせる。
シンガポールでは、6月2~4日に開催されるアジア安全保障会議で演説する。各国の閣僚らと会談し、自由で開かれたインド太平洋構想の下、地域での防衛協力を推進する。中国の李尚福国務委員兼国防相との会談も模索している。
その後、インドの首都ニューデリーを訪れ、シン国防相らと会談。フランスに移動し、第2次大戦で連合国軍が攻勢に転じるきっかけとなったノルマンディー上陸作戦から79周年を記念する式典に出席する。(共同)