25日午前の東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル=139円台後半を付け、昨年11月下旬以来、約半年ぶりの円安ドル高水準となった。市場で米国が利上げを継続するとの観測が強まり、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが優勢だった。
午前11時現在は前日比96銭円安ドル高の1ドル=139円60~61銭。ユーロは46銭円安ユーロ高の1ユーロ=149円96銭~150円02銭。
米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が24日、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げの可能性を示唆。公表された5月のFOMCの議事録でも、一部の出席者が追加利上げを正当化する発言をしたことが確認され、米長期金利が上昇した。
24日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで大幅に下落し、一時1ドル=139円48銭まで円安が進んだ。25日の東京市場では、国内輸入企業が決済に必要なドルを買う動きも出た。
市場では「米国の債務上限問題が解決に向かう兆しが見えれば、米経済に対する不透明感が晴れ、さらにドルを買う動きにつながる可能性がある」(外為ブローカー)との声があった。