セブン&アイ・ホールディングスが25日に開催した定時株主総会について、JPモルガン証券・村田大郎シニアアナリストに見解を聞いた。
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米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルの提案が否決されることは、事前に予想していた範囲内だったため、今回の結果は短期的な株価の上昇といった株式市場へのサプライズはなかった。
バリューアクトはセブン&アイ・ホールディングス側と30回以上の対話を重ね、中長期でどのようにして企業価値を上げていくかなどの議論を進めてきた。これまでの社外取締役の比率が増えたりという動きは、バリューアクトとの協議を踏まえた部分もあるとみられる。
セブン&アイも中期経営計画を上方修正しスピーディーに対応してきており、会社側に危機感を与えたという面ではバリューアクトの行動は効果があったと考えられる。