ミズノオープン第1日(25日、岡山・JFE瀬戸内海GC=7461ヤード、パー72)42歳のベテラン、宮里優作(フリー)が5バーディー、ボギーなしの5アンダー、67で回り、ホールアウトした時点では首位タイと好発進した。今週は女子ツアーで通算4勝の原英莉花(24)のエースキャディーの塚本岳さん(24)が初めてバッグを担いでいるが、「ゴルフを良く知っているし、、前に出るタイプでもないのでやりやすい」と息もぴったり。前半のアウトを2バーディーで回り、後半も13番(パー4)でバーディーを奪い、16番(パー3)では10メートルを沈め、最終18番(パー5)は残り83ヤードの3打目をピン手前2メートルにつけるバーディー締め。「ティーショットは今ひとつだったけど、アイアンショットが良かった」と満足そうに話した。
明大ゴルフ部出身の塚本さんはベストスコア60の腕前を誇り、プロの道は断念したが、2016年の「セガサミーカップ」の第3ラウンドでは宮里優と同組で回ったことがある。「そうなんですよ。アマチュアと回った記憶はあったけど、それが岳クンだったんですよ。申し訳ないけど今回初めて知りました。ごめんなさいですね」。原は17日に腰のヘルニアの除去手術を受け、現在ツアーから離れており、キャンディーを探していた宮里が知人の紹介で塚本さんにオファー。今週限りのタッグを結成した。今大会の上位4人には7月にロイヤルリバプールで開催される「全英オープン」の出場権が与えられる。「今週は全英につながる大会だし、僕が初めて出た2014年の全英の会場がロイヤルリバプール。悔しい思いをして帰ってきたのをよく覚えています」。18歳年下の相棒と目指すは、5年ぶりのメジャー出場となる4度目の全英切符。「ゴルフの状態は、まだ綱渡り状態なので油断できない。目の前のことでいっぱい、いっぱいで全英のことはまだイメージできない」。言葉は控えめも気持ちは全英へー。「好きなコース」という日本屈指のリンクスコースでさらにギアを上げていく。