岸田文雄首相は25日、東京都内で開かれたイベントで講演し、インドネシア・ジャカルタに本部を置く国際機関「東アジア・アセアン経済研究センター」にデジタル分野の研究拠点「デジタルイノベーションセンター」を設置すると表明した。アジアでの信頼性のあるデータ連携や活用につなげる狙い。
21日まで広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)では、国境をまたぐ個人情報や知的財産といったデータ連携で、安全性の重要性を確認した。新拠点では、アプリの利用履歴や創薬などの治験情報といったデータを使った実証実験を想定しているとみられる。
首相は、議長国を務めたサミットを振り返り「歴史的に大きな意義があった」と総括した。