防衛費増額の財源を確保するための特別措置法案が24日、参院本会議で審議入りした。法案は財源の一つとなる税外収入を複数年度にわたり防衛費に充てられるよう「防衛力強化資金」を創設するのが柱。与党が今国会での成立を目指す一方、野党各党は法案に反対している。6月21日の会期末まで1カ月を切り、衆院に続き参院でも論戦激化が予想される。
鈴木俊一財務相が法案の趣旨を説明。与野党の質疑に移る。岸田文雄首相が出席。
政府は令和5~9年度の5年間で防衛費に総額約43兆円を投じる方針で、財源に歳出改革、決算剰余金、税外収入、増税の四つを挙げる。
衆院では一部野党が衆院財務金融委員長の解任決議案と、鈴木氏の不信任決議案を提出した。衆院財金委の採決が2度延期され、政府、与党が想定した衆院通過の日程から遅れた。