浪速風

ポケモンカードバブル

産経ニュース
大阪市内の家電量販店前で買われたばかりのポケモンカードが転売される様子=4月14日、大阪市北区(桑村大撮影)
大阪市内の家電量販店前で買われたばかりのポケモンカードが転売される様子=4月14日、大阪市北区(桑村大撮影)

投機バブルの走りとされる17世紀オランダのチューリップ・バブル。球根の価格が市井の人々の年収を大きく上回るほど高くなり、そして暴落した。球根ごときに大金をつぎ込むからそんなことになるのだ、と片付けられるのは後知恵があればこそ。現代、特に日本においてはバブルの厄介さはよく知られている。

▶「ポケモンカード」が高騰しているという。本来は5枚セットで180円。なのに、人気キャラクターが描かれ発売枚数の少ないものは、1枚何万円もの価格で取引されるそうだ。カードの盗難や劣化を防ぐための保管サービス、真贋(しんがん)の鑑定といった関連ビジネスも花開いている。

▶このバブルもそのうち弾けてしまって、それなりに痛い目に遭う人が出るのだろう。歴史は繰り返すという。「一度は偉大な悲劇として、もう一度はみじめな笑劇として」(カール・マルクス)。お小遣いでカードゲームを楽しむ子供たちには、見せたくない光景だ。

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