鳥取県立鳥取西高校(鳥取市)1年生の「現代の国語」の授業に23日、産経新聞鳥取駐在の松田則章記者がゲストティーチャーとして参加し、新聞とネットニュースの特性や違い、新聞の読み方のポイントなどについて話した。
教育に新聞を活用するNIEの一環。情報活用能力を身につけるための学習「実践…社会をつくることば」で、担当教諭の質問に答える形で教壇に立った。
新聞とネットの違いでは、出席した生徒約40人がペアになって話し合い、「ネットの方が手軽に(ニュースを)見られる」「新聞の情報の方が正確」などと結果を発表。これに対し、松田記者は「近年、新聞社はネットでの記事発信に力を入れている。ネット上のニュースは玉石混交だが、新聞社発のニュースも多く簡単に優劣はつけられない」と指摘。
速報性についても、産経新聞では「ウェブ(ネット)ファースト」を掲げて素早くネットでニュース発信しており、そのためにネットと新聞の編集を一体的に行う「統合編集」体制を構築していると説明した。
また、新聞づくりでは、一日に何度も編集会議が開かれ、エリアごとにニュースを入れ替えて紙面編成していると紹介。新聞を読むポイントとして、ニュース解説や取材の裏話などを記者が主観もまじえて書く「コラム」の面白さについて話した。