英統計局が24日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で8・7%上昇した。3月の10・1%と比べて伸び率は鈍化し、8カ月ぶりに2桁の大台を下回った。高騰していたエネルギー価格の一服が寄与した。ただ食品などは高止まりしており、ロイター通信の市場予想(8・2%)を上回った。
項目別では「住宅・水道・電気・ガスなど」の上昇率が12・3%と、3月の26・1%から大きく鈍化した。一方、「アルコール飲料・たばこ」の伸び率は9・1%と、3月の5・3%から拡大した。
価格変動の大きいエネルギーや食品などを除くコア指数は6・8%上昇し、1992年3月以来最も高い水準となった。 インフレ率は英中央銀行イングランド銀行(BOE)の予想を上回っており、市場では物価高を抑制するため利上げを継続するとの見方が強まった。(共同)