将棋の第48期棋王戦五番勝負で勝利し、最年少6冠を成し遂げた藤井聡太棋王(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将=の就位式が24日、東京都内で開かれた。謝辞で藤井棋王は「より良い将棋をお見せできるよう今後、一層精進していきたい」と述べた。
式では就位状、賞杯、記念品などが贈られた。五番勝負について、藤井棋王は「すべて角換わりの将棋となったが、定跡を外れてからは一手ごとに難しい局面が続き、自分の長所と短所がよく出たシリーズだった」と振り返った。
藤井棋王は今年2~3月に行われた棋王戦五番勝負で、当時棋王だった渡辺明名人(39)に挑戦し、対戦成績3勝1敗でタイトルを初奪取した。
藤井棋王は第81期名人戦七番勝負で渡辺名人と対戦中。3勝1敗とリードし、最年少名人と7冠へ王手をかけている。6月5日にベトナム・ダナンで開幕する第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負では4連覇を懸けて、タイトル初挑戦の佐々木大地七段(27)と対戦する。