日本民営鉄道協会は23日、首都圏や関西圏の大手私鉄16社の駅員や乗務員が令和4年度に受けた暴力行為は138件だったと発表した。3年度と比べて12件増加しており、協会は「新型コロナウイルス感染拡大以前の水準に近づく結果となった」としている。
協会によると、加害者のうち101件(73%)が飲酒し、発生した時間帯別では午後10時から終電までが50件と最も多かった。年齢別では20代以下と40代がいずれも29件(21%)で、30代が25件(18%)、50代が22件(16%)と続いた。
場所別ではホームが60件(43%)、改札が38件(28%)で、車内は12件(9%)。被害に遭った経緯は「理由なく突然に」が40件(29%)、「酩酊者に近づいて」が38件(28%)だった。
具体的には、車内のドアコックを操作していた40代の人物に駅員が声をかけたところ、胸を殴られたケースなどがあった。