球界ここだけの話(3057)

西武・山川穂高の球宴 20年前の「川崎まつり」を危惧する関係者も

西武・山川穂高
西武・山川穂高

プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2023」(第1戦=7月19日・バンテリンドーム、第2戦=同20日・マツダスタジアム)のファン投票の中間発表が22日に始まり、昨年は両リーグ最多得票となる46万1740票を獲得した西武・山川穂高内野手(31)はパ・リーグ一塁手部門で清宮(日本ハム)、頓宮(オリックス)に次いで3位。得票数は9024票だった。

山川ついては、「文春オンライン」が11日、20代の知人女性に対して性的暴行を加えたとして被害届が出され、警視庁から事情聴取を受けたと報じた。翌12日には球団が「総合的に判断してコンディション的に抹消」として、出場選手登録を外れている。今年3月のWBCに日本代表として出場したが、今季はここまで出場17試合62打席で本塁打なし、打率・254、5打点だった。

ある球界関係者は第1回中間発表に胸をなで下ろしながらも「もしも、あのときのようになったら…。こういう時代なので戦々恐々ではあります」と語った。

あのときとは2003年。その年に一度も1軍で登板していなかった当時中日の川崎憲次郎が球宴ファン投票で断トツの1位となった。インターネット上で川崎に投票するよう呼び掛けが拡散され、「川崎まつり」とも呼ばれた。2000年オフにヤクルトから中日にFA移籍し、高年俸をもらいながら原因不明の右肩痛で移籍後1軍登板がない右腕へ明らかな悪意と皮肉を込めてのものだった。

「川崎まつり」以外にも、球宴ファン投票には〝黒歴史〟が付きまとう。1978年に日本ハム勢が〝組織票〟で8ポジションを独占するなど、特定球団から大量選出された例は少なくはない。

それでなくても、近年はSNSなどでプロ野球選手への誹謗(ひぼう)中傷が後を絶たず、今季の開幕直前には12球団、日本プロ野球選手会などが注意を喚起する異例の共同声明を出した。楽天・石井監督もつい先日、「僕がこういう仕事をしているばかりに、ウチの妻とかにいろいろ訳の分からない誹謗(ひぼう)中傷をしてくる輩がいっぱいいるので、負担をかけている。だから、この仕事を終えたら、家族孝行をしたいと思っています」と話していた。

警察が捜査中という状況が続く中、「表に引っ張り出してやろう」と思う人間も出てくるだろう。再登録可能となった22日が過ぎても、依然として山川の姿は1軍にはない。投票期間は6月18日までで、最終結果は同28日に発表される。(東山貴実)

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