競泳の欧州グランプリ(GP)で大会MVPを獲得した男子の渡辺一平(26)=トヨタ自動車=が23日、羽田空港に帰国した。13日からカネ、モナコ、バルセロナの3都市で大会が開催され、渡辺は本命の200メートル平泳ぎで3戦とも優勝した。
渡辺にとって、海外での長水路(50メートルプール)の試合は2019年以来4年ぶり。今大会はこれまでとは異なり、3戦すべてで50、100、200メートル平泳ぎに出場した。「200メートルだけじゃなくて、100メートルの個人、メドレーリレーや混合リレーも考えて」と7月の世界選手権(福岡市)では多種目での活躍を見据える。18年大会でも同大会でMVPを獲得しているが「5年前とは違う疲労を感じる」と年齢を重ねたことに加え、多種目に出場したことで高強度の練習になったことも明かした。大分出身の26歳は、世界選手権に向けて「誰よりもきついトレーニングを楽しんで、自信をもって臨みたい。今からワクワクしている」と期待に胸を膨らませた。