北京春秋

難しい時代のお笑い芸人

産経ニュース

中国の男性芸人が、トークショーで中国軍を「侮辱した」として問題となっている。中国メディアなどによると、北京市文化観光局はショーを運営した企業に罰金約1335万元(約2億6000万円)を科し、売上金約133万元を没収。北京の警察当局は「社会に悪辣(あくらつ)な影響を引き起こす」として捜査に乗り出した。

問題となったのは李昊石(り・こうせき)さんが13日のショーで披露したジョークだ。リスを追いかける犬の様子を「作風優良、能打勝仗(仕事ぶりが優れ、戦いに勝てる)」という言葉を使って観客を笑わせた。日本人からすると何が笑いのツボで何が問題視されたのか分かりにくいが、中国でこの言葉は習近平国家主席が唱えた軍のスローガンとして知られる。軍と習氏という敏感な2つのテーマに関係するフレーズを笑いのネタに使ったことで目を付けられた。

お笑いは風刺とも切り離せないため、それに対する受容の度合いは時代や社会の状態を推し量るバロメーターといえる。例えば、日本の落語界では太平洋戦争開戦直前に、廓噺(くるわばなし)など53演目が時局にふさわしくない「禁演落語」として上演自粛に追い込まれた。

北京市文化観光局は「厳粛な題材を娯楽化することは絶対に許さない」と強調しており、中国のお笑い芸人はネタ探しに注意する必要がありそうだ。(三塚聖平)

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