将棋の藤井聡太六冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・棋王・王将=が21、22日の両日、福岡県飯塚市で指された第81期名人戦七番勝負第4局で渡辺明名人(39)を破り、対戦成績を3勝1敗として最年少名人と7冠に王手をかけた。
22日の2日目は、午後5時からの夕食休憩を待たず、渡辺名人が投了した。手数は69手だった。
第5局は5月31日、6月1日に長野県高山村で指される。藤井六冠が勝利すれば、谷川浩司十七世名人(61)が1983年6月に達成した21歳2カ月の名人最年少記録を40年ぶりに更新。羽生善治九段(52)が96年2月に当時の全冠制覇で達成して以来27年ぶり史上2人目の7冠となる。
藤井六冠は現在、名人戦と合わせたダブルタイトル戦の最中で、2勝1敗で3連覇に王手をかけている叡王戦は28日に岩手県宮古市で第4局に臨む。また、全8冠制覇への最後の関門となる王座戦は挑戦者決定トーナメントでベスト8に進出している。