虎のソナタ

岡田監督の変化感じた「おい、問題児」 試合前に西純と青空対談

試合前に中継ぎに配置転換となった西純(左)とコミュニケーションを取った岡田監督(撮影・安部光翁)
試合前に中継ぎに配置転換となった西純(左)とコミュニケーションを取った岡田監督(撮影・安部光翁)

(セ・リーグ、阪神1x-0広島、8回戦、阪神5勝3敗、20日、甲子園)「いい光景だなぁと思ったわ。岡田監督も変わったというか、今の若い選手のためにやり方を考えているんやろうなぁ」

ビヤ樽こと虎番キャップの三木建次が、練習中のグラウンドを見つめてしみじみと語っていた。前夜の試合でリリーフ登板し2回1失点だった西純のもとに指揮官が歩み寄り、バックスクリーン手前の外野フィールドで約5分話し込んだシーンを見ての感想だった。

「孫とおじいちゃんくらいの年齢差(21歳と65歳)やし、西純によると一対一で話すのは初めてだったらしい。脱帽して直立で監督の話に聞き入っていたわ」

2004~08年に虎で指揮を執っていた頃、岡田監督が選手との間にきっちりと線を引くタイプの指揮官だったことは、よく語られている話だ。当時から将を追いかけてきたビヤ樽も、他の選手やメディアの目があるフィールド上で一人の選手と話し込む岡田監督の姿なんて、当時は見たことがなかった。しかも、西純が明かしたところによると「おい、問題児」という呼びかけから始まったらしいから、若い選手に対しても〝岡田流〟の切れ味がさえ渡っていて、何とも粋だ。

「積極的にコミュニケーションを取るし、ベンチでの喜怒哀楽も以前よりすごい。選手が『監督って本当はこんな人なんだ』というのがどんどん分かってきて、これだけの勝ちを積み上げられているのもあるんちゃうかな」とはビヤ樽の〝解説〟だ。

ここで「岡田の考え」を注入された西純は、相手をねじ伏せようとする投球からワンランク上を目指していくのだろう。この日から鳴尾浜で再出発する形になった青柳は、1軍にいたときから岡田監督に自ら質問しに行くことも多い選手だった。前夜は「もうええわ、青柳の話は」と厳しいコメントばかり並べられたが、必ずよみがえらなくてはならない男だからこそ、将はあえて突き放したはずだ。

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