岸田文雄首相は21日、G7広島サミット出席のため来日したウクライナのゼレンスキー大統領と広島市内で会談した。首相は、トラックなど100台規模の自衛隊車両や約3万食の非常用糧食を提供する考えを伝えた。
会談は約50分間行われた。首相は「ロシアの核兵器による威嚇や使用はあってはならない」と訴えた。ゼレンスキー氏も、広島平和記念資料館(原爆資料館)への訪問や原爆慰霊碑の献花を通じ、「核兵器のもたらす被害の甚大さや戦争は許されないことを再認識した」と語った。
また、首相は「困難な中、サミットに参加頂いたことを心から感謝する」と述べた。ゼレンスキー氏も「(新興・途上国などの)グローバルサウスを招待したことは素晴らしい」と謝意を述べた。
両首脳の会談は3月に首相がウクライナを訪問した際に行って以来。