将棋の藤井聡太王位(20)=棋聖・竜王・叡王・棋王・王将=の挑戦者を決める第64期王位戦挑戦者決定戦が18日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指され、先手の佐々木大地七段(27)が羽生善治九段(52)に117手で勝ち、挑戦権を獲得した。4連覇を目指す藤井王位との七番勝負第1局は7月7、8の両日、愛知県豊田市で行われる。
佐々木七段は、6月5日にベトナム・ダナンで指される第1局で開幕する第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催、ヒューリック特別協賛)の挑戦者。この日の勝利で藤井王位とのダブルタイトル戦が実現した。
獲得タイトル通算100期まで、あと1期の羽生九段は今年1~3月の王将戦七番勝負に続く、2度目の藤井王位とのタイトル戦はならなかった。
終局後、佐々木七段は「(七番勝負は)準備して良い将棋を指せるように頑張りたい」、羽生九段は「ここまで進めたのは良かったが、最後は残念でした」と、それぞれ語った。