世界保健機関(WHO)は16日、英国西部や南西部で、新生児がエンテロウイルスが原因とみられる重度の心筋炎になる例が「異例の多さで増加」しているとの疾病発生報告を出した。
英国当局はWHOに対し先月5日、西部ウェールズで新生児が重度の心筋炎になる例が増えていると報告したという。
PCR検査を実施した病院では、腸管で増殖するエンテロウイルスのうち、コクサッキーB3かコクサッキーB4というウイルスを9人の患者から検出。先月20日時点で2人が死亡、3人が入院中で4人が通院治療を受けていた。
同じ病院では過去6年に同様の症例は1例しかなく、エンテロウイルスによる新生児の心筋炎の多さは「異例」としている。(共同)