サッカーJリーグが15日、1993年の開幕から節目の30周年を迎え、東京・丸の内の明治安田生命本社ビルで記念イベントが行われた。来月からリーグ事務局は同ビル内に移転。かつて日本サッカー界を支えた御三家が本社を置く丸の内に回帰し、新たな拠点から次の30年へと向かう。 (久保武司)
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「日本サッカー界にはJFA(日本協会オフィス)や幕張(夢フィールド)などがありますが、その〝真ん中〟にJリーグオフィスを置くことになります」。Jリーグの冠スポンサーである明治安田生命の本社ビル内で、野々村芳和チェアマン(50)は誇らしげに宣言。「この丸の内から、Jリーグの思いを全国に発信していきます」と笑顔で続けた。
長らく日本サッカー界の中心地は、東京都文京区の「JFAハウス」だった。2002年W杯日韓大会の黒字を元手に翌03年、日本協会が悲願の自社ビルを購入。Jリーグや女子リーグなどの事務局も同居してきたが、昨年3月に財政難からビルの売却が決まり、再びオフィスは分散することに。女子のWEリーグは渋谷区内のシェアオフィスに移転。協会は同じ文京区内のトヨタ自動車東京本社ビルに間借りし、Jリーグも当初は同居する予定だったが、15年からスポンサーを務める明治安田生命に「とてもありがたいお話を頂いた」(野々村チェアマン)。