立憲民主党は16日、鈴木俊一財務相に対する不信任決議案を衆院に提出した。防衛費増額の財源を確保する特別措置法案を「強引に成立させようとしている」ことを理由に挙げている。衆院は同日、財務金融委員会で法案を採決する予定だったが、委員会は流会となった。
鈴木氏は国会内で取材に応じ「真摯(しんし)に答弁してきた。法案の審議が滞るのは残念だ」と述べた。自民党の梶山弘志幹事長代行は同日の記者会見で「与党として粛々と否決したい」と語った。
松野博一官房長官は記者会見で、鈴木氏の不信任決議案提出による先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)など外交日程への影響に関し「決議案への対応は国会で決める。政府として適切に対応する」と述べた。