(パ・リーグ、楽天―ソフトバンク、5回戦、16日、盛岡)記念すべき「新球場1号」はプロ5年間で通算8本塁打の楽天・山崎剛内野手(27)だった。
0-0の四回。大関の初球を左翼席に運んだ。4月22日の日本ハム戦以来となる2号ソロ。「打ったのは真っすぐ。先制点を取れてよかった」と振り返った。3月30日が公式戦こけら落としとなった日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」での第1号も楽天・伊藤裕だった。
エンゼルス・大谷翔平投手(花巻東高)やロッテ・佐々木朗希投手(大船渡高)が高校時代に汗を流した岩手県営球場が老朽化により3月31日に閉場し、新たに岩手県と盛岡市の共同管理で総事業費108億円をかけて建設された新球場「きたぎんボールパーク」。今年4月1日に開業され、この日が記念すべきプロ野球公式戦初開催となった。
球場周辺には田園風景が広がり、夜にはカエルの〝合唱〟となる中、楽天・石井監督は「僕、のどかなところ好きなんですよ。将来は秋田県とか、ああいうところに住みたいと思っているので」。一方で「ただ田舎だと車を運転しなきゃならない。(現役時代に)西武に移籍したときに(東京都内の自宅から)遠いので運転手さんを付けて、引退後もそのまま。ほぼほぼ運転していない。今年も一回ぐらいかな。だから、(将来は早期に)免許を返納しようと考えているんですよ」と困った表情を浮かべた。
先発・早川も「新球場1勝」を目指して、7回7安打無失点の好投。打線は七回、浅村とフランコの連続アーチで3―0と差を広げた。