(セ・リーグ、DeNA―広島、7回戦、16日、横浜)悪夢のような1時間だった。2020年に米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞したDeNAの超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)の3度目の1軍登板は、来日後最短の2回8安打7失点で、2試合続けてノックアウトされた。
先頭の菊池を空振り三振に取った後だった。野間に高めの直球を振り抜かれ右越えの二塁打。暴投で三塁進塁を許し、米大リーグ、レッズで同僚だった秋山には内角低めに沈む変化球を拾われ、右翼線へ先制の適時二塁打を浴びた。
広島の勢いは止まらない。続くマクブルームにも左翼線へ適時二塁打を打たれ、西川には高めの直球を完璧に捉えられ右翼席中段へ2ランを被弾。4連続長打でいきなり4点を失うと、二回も二塁・牧の送球ミス(記録は野選)で1点を失い、さらに秋山、マクブルームに連続適時打を浴びて計7失点。その裏に代打を送られ、わずか69球で降板となった。
9日の巨人戦(新潟)での前回登板は、6回7失点で初黒星。3日に7回1失点、9奪三振の快投を見せ、初勝利を挙げた初登板と同じ本拠地での広島戦で巻き返しを期したが…。最速157キロを計測した直球も、鋭いカーブも、再戦となった相手には狙い澄まされたように打ち込まれた。(浜浦日向)