将棋の藤井聡太六冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・棋王・王将=が渡辺明名人(39)に挑む第81期名人戦七番勝負第3局2日目が14日、大阪府高槻市の高槻城公園芸術文化劇場で指されている。同所にある1500人収容のホールでの大盤解説会はチケット完売の大盛況だった。
同所は3月18日にオープンしたばかりの高槻城公園芸術文化劇場。同市は2024年秋に大阪市福島区にある関西将棋会館が移転してくることから「将棋のまち」として熱を帯びており、5期連続で王将戦が行われているが、名人戦は初開催。同劇場のオープンと市政80周年という節目もあり今回の誘致につながった。
同所の1500人を収容するトリシマホールでは対局の2日間は大盤解説会が行われた。異例の大規模会場での大盤解説だが、初日は560人、2日目はチケット完売の大盛況ぶり。担当者は「完売になるとは思っていなかった。これだけの規模の新しい会場で埋まったのはうれしい。藤井さんの7冠がかかっているので注目度が高かったのでは」とホクホク顔だ。