将棋の渡辺明名人(39)に藤井聡太六冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・棋王・王将=が挑戦する第81期名人戦七番勝負の第3局が13、14の両日、大阪府高槻市で行われ、先手の渡辺名人が87手でシリーズ初勝利を飾り、対戦成績を1勝2敗とした。第4局は21、22日に福岡県飯塚市で行われる。
今シリーズで渡辺名人は4連覇がかかり、藤井六冠は谷川浩司十七世名人(61)が持つ最年少名人(21歳2カ月)の記録更新と羽生善治九段(52)に続く史上2人目、最年少での7タイトル保持を目指す。
第3局は、主導権を握った藤井六冠が積極的に攻めたが、渡辺名人が冷静に対応して逆転に成功し、難解な終盤戦を的確に指し回して勝ち切った。
渡辺名人は「とりあえずよかった。(次局は)勢いを付けて頑張りたい」、藤井六冠は「読みが足りなかった。次局がすぐあるので、しっかりいい状態で臨めれば」とそれぞれ話した。