19日から広島市で開催される先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を前に、警視庁は12日、羽田空港国際線ターミナルでのテロ警戒の様子を公開した。空港や駅などの不特定多数が集まる場所は「ソフトターゲット」と呼ばれ、テロの標的となる可能性もあり、警視庁は都内の警戒を強化している。
国際線ターミナルでは、東京国際空港テロ対処部隊や東京空港署の警察官らが、立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」に乗るなどし、出発ロビーなどを巡回。ゴミ箱の中を見たり、展望デッキから滑走路の上空を双眼鏡で確認したりするなど、不審物がないか入念に点検した。
東京空港署の池田安夫署長は「都民の皆さまにはご不便をおかけする場面もあるかもしれないが、テロの未然防止に向け警備へのご理解とご協力をお願いしたい」と話した。