【新・親も知らない今どき入試】国公立大医学部に強い高校ランク 100人合格の東海は16年連続1位 最難関の東大1位は灘、京大1位は東大寺学園

今回は国公立大医学部(医学科)の合格者数ランクを紹介しよう。2023年度の国公立大一般選抜の志願者は2万3509人で、昨年を1167人上回った。私立大の志願者も昨年を上回っており、医学部人気が高まっている。

「医学部(医学科)合格者数ランク」の1位は東海で、合格者数は100人に上る。塾関係者は言う。

「医学部を目指す特別なコースはないが、医学部に強い長い歴史があるため、医師の子弟など医学部合格力に期待する生徒が数多く入学する。医学部志望者が切磋琢磨(せっさたくま)する中で、高い合格実績を維持している」

東海は当ランキングにおいて16年連続で1位。大学別の最多は名古屋大33人で、同大の合格者数ランキングトップ。名古屋市立大9人や岐阜大8人など、地元中部圏の大学を中心に多くの合格者を輩出している。

2位は昨年の6位から順位を上げた洛南。合格者は前年を9人上回っている。大学別の最多は京都府立医科大11人で、同大合格者数ランキングトップ。3位の久留米大附設からは、九州大の合格者数ランキングでトップの29人が合格している。

洛南と久留米大附設は、男子校から共学化することで、医学部合格実績が伸びたという共通点がある。「優秀な女子は、結婚、出産を経ても働くことができる、医師を志望する傾向が強い」(予備校関係者)

4位ラ・サール▽5位灘▽6位愛光▽7位東大寺学園など、ランキング上位を私立一貫校が占める中、公立校として唯一ランクインしたのは8位の熊本。昨年の合格者を14人上回り、14位から順位を上げた。地元の熊本大の合格者が28人で、同大ランキングトップだ。

ベスト10圏外では仙台第二(宮城)が48人で13位。47人で14位の札幌南(北海道)と41人で18位の新潟(新潟)などが、東北大、北海道大、新潟大など、それぞれの地元の医学部に多くの合格者を輩出し、ランキング上位に名を連ねている。

次に難関医学部に現役でどのくらい合格しているのか。卒業生に占める医学部合格者占有率に注目してみよう。

トップは久留米大附設で現役占有率22・6%。19・5%で次位のラ・サール以下、灘が19・1%、東大寺学園が18・4%、全体ランキング41位の北嶺(北海道)が18・1%、同じく18・1%の東海までが、卒業生の5人に1人程度が国公立大医学部に現役合格している。

最後に医学部の中でも最難関の東大と京大の合格者数ランキングを見ておこう。

東大の1位は15人の灘で、2位が全体ランキング11位の桜蔭(東京)11人。3位は同59位の筑波大附駒場(東京)8人、4位タイには東海と同62位の駒場東邦(東京)が5人で並ぶ。

京大は、1位が東大寺学園18人、2位が灘17人、3位が洛南15人、4位は全体11位の西大和学園(奈良)5人。5位タイには、同18位の大阪星光学院(大阪)と、同91位の大阪教育大附天王寺(大阪)が4人で並ぶ。

■井沢秀(いざわ・しげる) 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。

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