19日開幕の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を前に、葺合署は11日、JR三ノ宮駅で、JR西日本や神戸市消防局と合同でテロ対策訓練を実施した。サミット期間中は、駅や商業施設など不特定多数の人が集まる「ソフトターゲット」への警戒を強める。
訓練には、葺合署員や鉄道警察隊員のほか、JR西の社員や消防局の隊員ら約30人が参加。駅に不審な液体入りのペットボトルが置かれているという想定で行われ、駅員らは110番通報の手順などの初動対応を確認した。
県警の担当者が避難誘導などを行い、通行人らの安全を確保した上で、防護服姿の消防隊員らが専用の器具を使って危険性の有無を確認し不審物を回収した。
同駅の担当者は「サミットに向けさらに感度を上げ、しっかりと備えをしていく」。葺合署の三好亮輔警備課長は「不審なものを見つけたら、ためらわずに通報してほしい」と呼び掛けている。