【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)5日(日本時間6日)=山田結軌】フィリーズ3-5レッドソックス(5日、フィラデルフィア)米大リーグ、レッドソックスの吉田正尚外野手(29)がフィリーズ戦に「2番・左翼」で出場し、4打数1安打で15試合連続安打とした。大リーグ1年目の日本選手では2001年のイチロー(マリナーズ)、12年の青木宣親(ブルワーズ)と並ぶ歴代3位に浮上。チームは5―3で勝利し、7連勝を飾った。
昨季12勝を挙げた相手エースに力勝負を挑み、はじき返した。三回無死一塁。吉田が先発右腕、ウィーラーが投じた内角高め95・7マイル(154キロ)の直球を右前にクリーンヒット。後続の適時打で生還し、チームの7連勝に貢献した。
「チームが勝てたことが一番大きいかなと思う。得点に絡むことは引き続きやっていきたい」
4月20日のツインズ戦から続く連続試合安打を15に伸ばした。メジャー1年目の日本選手では2001年のイチロー(マリナーズ)、12年の青木宣親(ブルワーズ)と並ぶ3位。打率・315はリーグ8位、出塁率・400は同6位タイと高水準を維持。さらに長打率と出塁率を合わせたOPS・937も同8位だ。
感動的な瞬間もあった。通算285本塁打、MVP(最優秀選手)2度を誇る憧れの強打者と初対面。昨年11月に受けた右肘靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)から復帰し、本拠地に戻ったハーパーを左翼の守備位置から見つめた。
オリックス入団の16年から21年までハーパーのナショナルズ時代の背番号34を背負い、愛犬のフレンチブルドッグを「ハーパー」、愛猫をファーストネームの「ブライス」と名付けたほどのファン。試合前などに直接の交流はなかったが、同じ舞台に立ち「自分もついにここに来たかと最初は思った。打席に立った時の雰囲気は(ファンからの)期待感がある。歓声がすごかったので、少し雰囲気にのまれそうになった」と感動した。