サッカーJ1、ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFで世界的名手のアンドレス・イニエスタ(38)が、今夏限りで神戸を退団する可能性が浮上していることが6日までに、関係者の話で分かった。来月6日に東京・国立競技場で古巣のバルセロナ(スペイン)とヴィッセル神戸の国際親善試合が行われる見通しとなっており、同試合が日本での最後のプレーとなる可能性がある。
11日に39歳の誕生日を迎えるイニエスタは、2018年に神戸に加入。21年に新たに23年シーズン末までの契約を結んでいた。
しかし、今季はけがや妻の出産に合わせてスペインに帰国した影響もあって出遅れ、YBCルヴァン・カップ2試合とリーグ戦2試合にいずれも途中出場したのみ。J1で首位に立つ好調なチームの中で、出場機会をつかめないでいる。3日に敵地で行われた名古屋戦では、6試合ぶりのベンチ外となっていた。
バルセロナの育成組織で育ったイニエスタは卓越したテクニックを武器に頭角を現し、チームのリーグ優勝や欧州チャンピオンズリーグ(CL)制覇に貢献。スペイン代表としても活躍し、10年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会では母国の初優勝の立役者となった。来日後は20年元日に決勝が行われた天皇杯全日本選手権で、神戸に初のタイトルをもたらした。