岸田文雄首相の演説会場で爆発物が投げ込まれた事件で、和歌山県警は爆発物に使う火薬を無許可で製造したとして、火薬類取締法違反の疑いで兵庫県川西市の無職木村隆二容疑者(24)=威力業務妨害容疑で現行犯逮捕=を6日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。県警は火薬を詰めた筒状のパイプ爆弾を自作したとみて詳しく調べる。
捜査関係者によると、容疑者宅から押収した粉末を鑑定した結果、火薬と判明。演説会場にあったパイプ爆弾とみられる筒状の2本のうち、爆発せずに残っていた1本にも黒色火薬とみられる粉末が詰められ、外側のひもに威力を高める目的とみられるナットが複数取り付けられていた。