電撃引退の裏に何が―。モンゴル出身の元関脇で西前頭13枚目の逸ノ城(30)=湊=が4日、引退届を日本相撲協会に提出。持病の腰痛の悪化が理由だというが、異様な会見を見ても額面通りには受け取れない。
番付発表後の引退表明は異例。逸ノ城は「腰の状態がよくない。前から(引退の)話をしていて2日前に決まった。やりたかったけど体がいうことをきかない。歩くのも動いたりするのもかなりつらい。残念です」と話したが、湊親方(元前頭湊富士)の慰留を断り、協会を去る理由までの説明にはならない。
昨年7月の名古屋場所で初優勝も、その後はトラブルが続いた。11月に複数の週刊誌が、湊親方(元前頭湊富士)との不仲や部屋のおかみさんへの暴行疑惑などを報道。今年の初場所は協会が定める新型コロナウイルスのガイドライン違反があったとして出場停止となり、十両に落ちた春場所で14勝で優勝して再入幕を決めた矢先だった。