【マプト=永原慎吾】岸田文雄首相は4日午後(日本時間同日夜)、訪問先のアフリカ南部モザンビークの首都・マプトで記者会見し、途絶えている日中首脳の相互往来の再開に関して「中国とは首脳レベルを含め、あらゆるレベルで緊密に意思疎通を行っていくことで一致している」と前置きした上で、「現時点では何ら決まっていない」と述べた。
首相は昨年11月、タイの首都バンコクで中国の習近平国家主席と会談し、建設的かつ安定的な日中関係の構築を目指すという方向性で一致した。ただ、首脳同士の往来は2019年12月の安倍晋三元首相の訪中が最後で、その後は実現していない。