先発転向で持ち味が発揮された。日本ハムの北山が4日の西武戦で6回を無安打無失点の快投。「1回、1球ずつという意識だった」。プロ入り後最多の75球を投げ、今季初勝利を飾った。
先発は昨季、新人で開幕投手に抜擢(ばってき)されて以来。今季は中継ぎで3試合に登板しており、先発が手薄なチーム事情もあり、転向が決定した。
中継ぎでは力んで球が浮き、四球を出す場面もみられた。この日は、いい意味で力が抜け、ストライク先行の投球。三回2死三塁のピンチでは救援の経験も生きた。「四球で出した走者で点を取られると流れが悪くなる。ギアを上げて三振を狙った」。愛斗を150キロ超の直球で押し、最後はカーブで空振り三振に仕留めた。
北山の後を継いだ4投手も九回2死まで無安打に抑えて完封勝利。新庄監督は「投手陣には足を向けて寝れないですね」とご満悦だった。(神田さやか)