米大リーグで今季から投球間に時間制限を設ける新ルール「ピッチクロック」が導入された影響で、エンゼルスの大谷翔平の投球間隔が昨季から6・4秒縮まったとAP通信が1日、伝えた。
新ルールは、投手が捕手から返球を受けた時点から投球動作を始めるまでの時間を走者なしで15秒、走者がいる場面では20秒以内に制限。昨季との比較はボールのリリースから次の投球のリリースまでで計測。大谷は走者なしでは21・7秒から15・3秒に縮まった。走者がいる場面でも26・6秒が17・9秒になった。
メジャー全体では、走者なしの場面の時間が今季11・1~19・0秒に収まっており、12・6~25・8秒だった昨季よりも短い。
新ルール導入から約1カ月が経過し、1試合の平均時間は2時間37分で昨季同時期より28分短縮。塁間に野手3人を置くシフトの禁止やベースの1辺を約7・6センチ大きくした影響で、左打者の平均打率は2割2分9厘から2割4分2厘に上がり、盗塁数は40%増えた。(共同)