NHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・0)で主人公の徳川家康を演じている嵐の松本潤(39)が29日、静岡・浜松市の犀ケ崖(さいががけ)古戦場を訪れ、1573年の三方ケ原(みかたがはら)の戦いで武田信玄の軍勢に大敗した家康の家臣を鎮魂した。正室瀬名(築山殿)役の女優、有村架純(30)と2人で同県内の大河関連イベントに初参加。戦国時代に思いをはせ、平和を願った。
家康にとって最大の負け戦である三方ケ原の戦いから450年-。松潤は自身が演じる名将の思いを令和の時代に届けるべく、決戦の地で静かに口を開いた。
「役を演じることは続く。時代は違えど、家康がどういう決断をしたんだろうと考えるきっかけになり、来られてよかった」
三方ケ原の戦いは現在の浜松市で起こり、兵力、作戦に勝る武田信玄の軍勢に家康は大敗を喫し、浜松城に逃げ帰ったとされる。「どうする家康」では5月7、14日の放送で戦が描かれる。
松本は戦で散った家康や信玄の家臣を鎮魂するため、有村と同市を訪問。1月に家康ゆかりの静岡市、浜松市、愛知・岡崎市をリレー形式で回り、岡崎市のトークイベントでは有村と共演したが、静岡県内の大河関連イベントは〝夫婦〟で初めての参加となった。
犀ケ崖古戦場には慰霊と平和への祈りを込めた記念碑が建立されることになり、2人は起工式に出席。家康の家臣で討ち死にした夏目吉信と本多忠真の碑に献花後、記念碑のくわ入れを行った。